2019年の打ち上げを目指す1号機を説明する宮本さん。アームを伸ばし、地球を背景に自撮りする。

 このプロジェクトは「衛星が動くことを実証する」ための衛星、つまりトライアルミッションという位置づけだ。

 彼らが本当に打ち上げたい衛星は1号機。そのミッションは「自撮り」。衛星からアームを伸ばし、先端に取り付けたカメラで、地球を背景に衛星を自撮りする。アームを伸ばしたままだと姿勢が乱れるので、アームを伸ばしたり縮めたりを繰り返すという野心的なミッション。クラウドファンディング(https://camp-fire.jp/projects/view/90382)も実施中だ。

 1号機は2019年度の打ち上げを目指しており、今後1年に1回のペースで衛星を打ち上げていきたいと考えている。

「国の衛星ではエンターテイメント系の開発がされていないので、積極的にリーマンサットでやっていきたい」(宮本さん)

仕事と家庭以外に、本気で楽しめる場所を

 民間宇宙ビジネスという言葉が巷をにぎわす昨今だが、リーマンサット・プロジェクトを進めるリーマンサットスペーシズは、一般社団法人。あくまで趣味としての宇宙開発を大切にしているのが、ユニークな点だ。

 特にいいなと思うのは、主な活動に「サードプレイス」を挙げている点。仕事や学校と家庭以外に、本気で楽しめて交流できる第三の場所だ。