インドネシアは日本に劣らぬ「発酵食品」大国だった

ジャカルタとボゴールのわんさか食紀行

2018.09.07(Fri)佐藤 成美
インドネシアのボゴールにある市場。日本人に馴染みあるバナナのほか、見慣れない食材も売られている。発酵食品にもなる食材もある。(吉江由美子氏撮影)

 東南アジアにある世界最大の島国インドネシアは、発酵食品の宝庫だ。人びとは大豆からドリアンまで、あらゆるものを発酵させて食べていた。その一端を紹介する。

インドネシアにも納豆! ただし味はあっさりめ

 アジア最大のスポーツ競技会であるアジア競技大会が開催され、今年の夏は開催地「ジャカルタ」の地名をよく耳にした。ジャカルタはインドネシアの首都である。

 インドネシアは、インドシナ半島とオーストラリアの間にあり、赤道をはさんで約1万8000もの島々からなる、総面積で世界最大の島国だ。島によって多様な自然があり、言葉も習慣も異なる多くの民族が暮らしている。もちろん食事も地域によってバラエティーに富んでいる。

 今回、ジャカルタの郊外にあるボゴールに行く機会を得た。ボゴールは、ジャカルタより標高が高いため避暑地として知られるそうだが、街の中心部はそんな様子もなく、多くの車や人がひしめいていた。

 ジャカルタやボゴールのあるジャワ島は、稲作が盛んだ。野菜や果物も豊富で、市場やスーパーマーケットを覗くと見慣れないものばかりが並んでいる。肉や魚もよく食べられる。ここでの食事は、米を中心に揚げものや炒めものなどさまざまな料理と、サンバルというスパイシーな調味料からなる。

 中でも、「インドネシアの納豆」とも呼ばれる大豆を発酵させた食品「テンペ」をよく見かけた。日本の納豆は納豆菌で発酵させるが、テンペはクモノスカビで発酵させてある。細長く切って油で揚げたものやトウガラシなどと炒めたものなど、テンペを使った料理は粘りやにおいもなく、あっさりして食べやすかった。

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