ここ数年、「最高の報酬」を得ていたのは、サムスン電子で半導体事業を率い、CEO(最高経営責任者)も歴任した権五鉉(クウォン・オヒョン=1952年生)サムスン総合技術院会長だった。
2018年上半期に公開された報酬額はどうだったのか。
韓国メディアは、韓国の金融情報会社、エフアンドガイドなどが集計した結果を一斉に報じた。それによると、興味深い内容が明らかになった。
1位から4位はストックオプション行使の経営者
報酬額1位は、ネットゲーム会社の副社長で230億ウォンだった。この会社は、ソーシャルメディアを通してカジノを運営する企業で、韓国では営業許可を得られず、香港や中国などで営業している。
韓国の証券市場に株式を公開し、役員がストックオプションを行使して一時的に高額の報酬を得た。
1位の副社長の場合、給与1億7500万ウォン、賞与3億5000万ウォンだったが、ストックオプションの行使で225億6000億ウォン、つまり22億円もの報酬を得た。この会社の理事も80億ウォンの報酬で4位に入った。
2位と3位は、医薬品ベンチャー企業の前理事。2人とも、ストックオプションを行使して、103億ウォン、98億ウォンの報酬を得た。
打たれ強い?大韓航空オーナー
財閥オーナーでは、妻や娘のスキャンダルで当局から厳しい捜査を受け、社会的に強い批判を浴びている大韓航空などを傘下に置く韓進(ハンジン)グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ=1949年生)会長で58億ウォンだった。
大韓航空から20億ウォン、持ち株会社の韓進カルから16億ウォンなどの報酬を得た。趙亮鎬会長は「高額報酬者」の常連だ。
財閥オーナーでは、現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング=1938年生)会長が49億6300万ウォンだった。現代自動車から28億3600万ウォン、部品メーカーの現代モービスから21億2700万ウォンの報酬を得た。