2018年8月6日、韓国の経済副首相がサムスン電子の半導体工場を訪問する。
この席に、李在鎔(イ・ジェヨン=1968年生)も姿を見せ、100兆ウォン(1円=10ウォン)を超える投資を約束するとの話が韓国の産業界を駆け巡っている。
7月初めにインドで文在寅(ムン・ジェイン=1953年生)が就任後初めてサムスン総帥に会って以来、両者の関係は急改善しているのか?
経済副首相の「現場懇談会」とはいうが…
金東兗(キム・ドンヨン=1957年生)副首相兼企画財政相は、6日、大規模投資が続くサムスン電子の平沢(ピョンテク=京畿道)工場を視察する。
高い失業率、経済両極化、投資減少、1%を割る経済成長…韓国経済に関しては最近、良いニュースがない。
産業界からは、経済情勢が難しい時に、「最低賃金の大幅引き上げや労働時間短縮など経営側に負担を強いる政策ばかりを続けている」という批判も強い。
こうした中で、現場に足を運び、企業経営者と意見交換する。本来は、経済副首相の現場訪問は、こういう趣旨であるはずだ。
ところが、今回の訪問に際して、サムスン側が政府に注文をつけると見る向きはほとんどない。