トランプ大統領「黒人の支持者は2倍になった」と豪語
性別、人種差別発言を繰り返してきたドナルド・トランプ大統領率いる米政権は1年半が過ぎた。アフリカ系アメリカ人はいったい何を考えているのだろうか。
トランプ大統領は、1月26日、こうツィートした。
「黒人の失業率は史上最低。トランプ支持率は2倍になった」
確かに黒人の失業率は2017年1月の23%に比べると、2018年1月には17%に下がった。しかし、支持率が「2倍になった」というデータはどこにもない(事実関係をチェックするファクトチェック・オーガニゼーション)。
(https://www.factcheck.org/2018/01/trump-tweets-faulty-black-approval-claim/)
確かに「エスタブリッシュメントをぶち壊す」と勢いのいいスタートを切ったトランプ大統領に対して黒人サイドには<ひょっとして一般大衆層の黒人のことも考えてくれるのではないか>という淡い期待があった。
黒人の一部知識層には、こんなコメントをする者もいた。
「反共強硬派のリチャード・ニクソン(第35代大統領)が米中関係を正常化させたとすれば、白人至上主義者のトランプが人種問題を抜本的に改善させてくれる可能性はあるかもしれない」(著名な黒人エコノミスト、セドリック・ムハンマド氏)
(https://americanaffairsjournal.org/2017/11/black-america-donald-trump/)
だがこうした希望的観測は政権発足、半年経つか経たぬうちに崩れ去った。