進化する中国の大学入試の不正、対策もハイテク化

南京の入試会場で、試験を終え、リラックスした面持ちで会場を後にする受験生たち(2016年6月9日撮影、資料写真)。(c)CNS/泱波〔AFPBB News

 まだ風聞で耳にしただけなのですが、光栄なことに早稲田大学の入学試験問題文として私の文章を使ってくださったようで、身に余ることと思います。

 ここ10年ほど毎年あちこちの学校で出題され、教科書などにも所収していただいたりもして、およそ教科書的でも模範的でもない本人と無関係に、拙文だけが一人歩きするのを申し訳ないように思っていました。

 ついに早稲田ですか・・・。ますますもって、まともな文章を書かねばなりませんね。

 毎週の連載、誤変換そのまま、みたいな原稿もありますので、気をつけねばと改めて思っています。

入試に投じたい一石

 以前から散発的に書いてきたことですが、日本における入学試験、海外のそれとの違い、実際に出題される問題に即して、散発的なシリーズとして物事を考えるということをしてみたいと思います。

 一般に大学教員は入試について発言しません。厳密な守秘の義務を課せられているからで、それ自体は私とて同様のことです。

 その範囲を守りながら、でもこうした原稿を記してみたいと思うのは、出題者を含め「入試に問われる学力とは何か?」を考えるうえで、一石を投じたいという思いがあってのことでもあります。

 また、SNSで「早稲田から連絡がありましたか?」といったご質問もいただきましたが、当然そういうことは(まだ)ありません。

 事前に出題が知れれば、それは「漏洩」といって、そうとう香ばしい事態になります(苦笑)。当然ながら、全く存ぜず、寝耳に水のことでありました。

 早稲田大学はこんなサイト(参照=https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/past-test/)で、過去の問題を公開しているようですから、いずれ著作権許諾の問い合わせがやってくるのだろうと思います。