韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕式(2018年2月9日)まであと1週間になった。北朝鮮の突然の参加や、首脳外交など五輪関連の話題には事欠かないが、韓国では、開幕式前後にもう1つの「大きな関心事」がある。
重要裁判、判決日程が目白押しなのだ。
開幕式直前に判決を受ける1人が、サムスングループの事実上の総帥である李在鎔(イ・ジェヨン=1968年生)サムスン電子副会長だ。
2月5日、運命の控訴審判決
現在、ソウル拘置所に入っているが、控訴審判決が、2月5日に出るのだ。
「平昌五輪誘致に、あんなに力を尽くしたのに、こんな形で開幕直前を迎えるとは・・・」
サムスングループの元役員は、「平昌」の話題になると、「いったいどうしてこんなことになってしまったのか」と嘆いてみせた。
サムスンは、冬季五輪の平昌誘致に大きな貢献をした。ところが、いまは「それどころではない」状態なのだ。
韓国にとって、冬季五輪誘致は悲願だった。廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権の時に平昌への冬季誘致に挑戦したが、バンクーバー(2010年=カナダ)とソチ(2014年=ロシア)に敗れ、2度失敗した。