サムスン副会長を起訴、贈賄や横領などで 韓国特別検察官チーム

サムスン電子の李在鎔副会長。韓国の首都ソウルで(2017年2月13日撮影)。(c)AFP/JUNG Yeon-Je〔AFPBB News

 2017年12月1日、サムスングループの李健熙(イ・ゴンヒ=1942年生)会長は、就任30年を迎えた。

 とはいっても、本人は病床にあり、後継者である長男の李在鎔(イ・ジェヨン=1968年生)サムスン電子副会長は拘置所に入ったまま。静かな記念日となった。

 李健熙会長は、2014年に自宅で倒れて救急病院に搬送された。心筋梗塞で意識のないままその後サムスン病院で長期治療生活を送っている。いったい、今はどういう状態なのか?

ドローン飛ばして病室撮影

 そう思っていたら、韓国の「TV朝鮮」がすごい映像を放送した。

 2017年11月6日、「就任30年を前に」ということで、サムスン病院に取材記者を送り込んで最新映像を撮影しようとした。もちろん警備は厳重だったが、なんと「ドローン」を飛ばして、病室の撮影に成功したのだ。

 放送によると、李健熙会長はテレビの前で座っていた。テレビに映っていたのは、日本のアニメ映画だった。山田尚子監督の「聲の形」(こえのかたち)だとこの番組は伝えた。

 「ドローン映像」の画質はさほど鮮明ではなく、李健熙会長の様子は、はっきりとは分からない。意識があるとは見えなかった。

 サムスン関係者に聞くと、「李健熙会長が幼少時代をすごした日本のアニメなどを頻繁に見せている。脳に刺激を与えるためだと聞いている」という。

 放送を見た限りでは、李健熙会長は生きてはいるが、経営復帰はとても期待できないという印象だった。