日本独自に進むRPAの未来とは

 欧米で既に広がりを見せているRPA。

 今後、世界経済に大きなインパクトを与えることが予想されるRPA技術の最前線と、日本でも既に導入され始めたRPAの活用事例を紹介しているのがRPAテクノロジーズ株式会社の代表・大角 暢之氏が執筆した「RPA革命の衝撃」だ。

 RPAが今後どのように進化し、活用の場を広げ、企業経営や組織運営にどう影響していくのか。また日本独自に進むRPAの未来を予測した1冊である。

 RPAに人間の仕事を奪われるのではという危機感を抱く人も多い。しかし、同書にもあるように、RPAに人間が敬遠する面倒な業務を代行させることで、人間はより創造的な仕事を担えるようになる。破たんの危機にある地方自治体、人手不足が深刻な介護業界など、これからRPAが活躍するフィールドは広がっていくと大角氏はいう。

 労働人口減少、国際競争力の強化など、日本が抱える課題解決に向けて、RPAの活用に注目していきたい。

本コラムは「経営プロ」の提供記事です