日本が銀メダル獲得! 男子400mリレーで快挙

リオデジャネイロ五輪、陸上男子4×100メートルリレー決勝に臨む桐生祥秀(中央、2016年8月19日撮影)〔AFPBB News

 2016年の夏季オリンピックの韓国でも盛り上がりはイマイチだった。

 時差でテレビ生中継が見にくかったという点もあるが、女子ゴルフ以外では「人気競技」での成績が期待以上ではなかったこともある。日本の成績が思ったよりも良かったことも影響があるようだが、そこから突然「反省ムード」も漂ってきた。

 「何となく盛り上がらなかった」「こんなに五輪期間中に静かなのは初めてだ」――大会期間中にこんな話をよく聞いた。

盛り上がりはイマイチ

 町を歩いていても、五輪ムードはあまり見当たらなかった。かといって韓国選手団の成績が不振だったわけではない。金メダル9個、銀メダル3個、銅メダル9個は「それなりの成績」だった。

 いまひとつ盛り上がらなかったのは、柔道やテコンドー、レスリングなど有望種目で優勝候補の選手がばたばたと敗れてしまったこと。人気種目で前回は3位決定戦で日本を破って銅メダルを獲得した男子サッカーなどで期待通りの結果が出なかったことがある。

 それ以上に、悔しかったのが、日本の成績が思いの外に良かったことだ。

 韓国ではあらゆる分野で日本への対抗意識が強いが、五輪となると、優越感を持てる機会が多かった。

ソウル五輪後は日本を圧倒

 以下のソウル五輪(1988年)以降のメダル獲得数を見てほしい。

 自国開催のソウル五輪で韓国はメダル獲得競争で初めて日本を抜いた。その後、アテネ五輪を除くとすべての大会で日本を圧倒してきた。

日本と韓国の夏季五輪のメダル獲得数
              日本       韓国
1988年(ソウル)   金4、銀3、銅7    金12、銀10、銅11
1992年(バルセロナ) 金3、銀8、銅11    金12、銀5、銅12
1996年(アトランタ) 金3、銀6、銅5    金7、銀15、銅5
2000年(シドニー)  金5、銀8、銅5    金8、銀10、銅10
2004年(アテネ)   金16、銀9、銅12    金9、銀、12、銅9
2008年(北京)    金9、銀6、銅10    金13、銀10、銅8
2012年(ロンドン)  金7、銀14、銅17    金13、銀8、銅7
2016年(リオ)    金12、銀8、銅21    金9、銀3、銅9 

 ところが、あろうことか、リオ五輪では金銀銅すべてのメダル獲得数が日本を下回ってしまったのだ。