それに対して、吉田氏はこう答える。

「実は当社の中でも、チャットやSkype for Businessなどの導入への反発はあったんです。顔を合わせないで何ができるのかと。おそらくトップの強い意志がなければ、実現は難しかったと思います。また、実際にやってみると、『これが会社のためになっている』という成功体験が生まれました。それがあったからこそ浸透したのではないでしょうか」

 変化の激しい時代は間違いなくこれからも続いていく。その中で、どんな働き方をしていくか。それを考えることが企業の成長に大きく関係していくのではないだろうか。

 移転後のオフィスの様子。社員はどこで仕事をしてもよい(写真:日本マイクロソフト)