氷上でジャンプするホッキョクグマ

氷上でジャンプする北極グマ〔AFPBB News

 原子番号113の元素を日本が確認、米国とロシアが主張していた先取の主張が退けられ、命名の権利が認められました。

 なぜでしょう・・・?

 それは、日本が「卓越」していたからです。

 その「卓越」って何だっけ・・・というところから、今回は大きなアーチを描いて考えてみたいと思います。

時代を先取りしたければJBPを読め!

 日本のマスコミは科学に弱いです。なぜなら素人が伝聞で書いているから。新聞、雑誌からテレビ、ネットワークまで、人事ではジャーナリズムなどを専攻した文系の人材が採用されます。

 一部NHKや日経グループなどで理系の修士を出た人が採用され、本腰の入ったNHKスペシャルなどが作られたりもしますが、マジョリティとは言い難い。

 仮にマジョリティであれば、すでに一昨年の旧聞に属しますが、あのSTAP細胞詐欺のような情けない状況において、あそこまでの醜態を大半のマスコミがさらすことはなかったではずです。

 翻って欧米先進国のメディアを見るなら、文理を問わずサイエンスの第一線で活躍する科学者が自ら筆を取り画面に登場して情報を発信しているのが目に留まるでしょう。

 ノーベル経済学賞を受賞したインフレターゲティングのポール・クルーグマンは受賞以前も以降も、一貫してニューヨークタイムスにコラムを連載しています。

 ご参考まで、クルーグマンがほぼ連日更新しているブログのような「リベラルの良心」という雑談をリンクしておきましょう。

 昨年も日本には新しいノーベル賞受賞者が誕生しました。いままでノーベル賞を取ると、予算にして年間100億ほどの聖域ができますので、あとは小天皇に奉り上げるのが通例でした。

 しかし、そんな後進国ぶりは卒業して、大村智先生にも梶田隆章さんにも、必要ならネットで普通に日々の消息として自らの見解を表明し社会を引っ張り続ける、クルーグマンのような21世紀型のノーベル賞受賞者として活躍してもらいたいと思います。