前回、韓国のブロガーたちの泥仕合、パンギョ大戦についてお伝えした。ドドマムとピンクマミーという人気女性ブロガーがお互いを激しく非難し合う中で、とばっちりを受けた元国会議員が現れた。
現在は弁護士をしているカン・ヨンスク氏である。彼はドドマムとの不倫を暴露されてしまったのだ。その結果、テレビの人気司会者だった彼はほぼすべての番組から降板せざるを得なくなった。
今回の話の中心人物は、彼、カン・ヨンスク弁護士である。
彼はソウル大学を出て米国に渡り、ハバード・ロースクールも出ている秀才。司法試験に合格して弁護士となり、その後2008年から2012年までは国会議員も務めている。
女性アナウンサーにセクハラ発言
順風満帆の人生だったが、転機は国会議員だった2010年の時に訪れた。女子アナに対するセクハラ発言で問題となり、ハンナラ党の議員から外され、2012年に無所属で国会議員を目指したが落選してしまったのだ。
2010年「国会議長杯全国大学生討論会」の打ち上げ会で女子アナ志望の女子大生に向かって「アナウンサーになるためには、全部差し上げる覚悟でやる必要がある。また美人はブスと一緒に出てこそ注目を浴びる」と言い放った。
解説の必要もないだろうが、全部差し上げるとは「枕営業をせよ」という意味である。
これを聞いた「韓国アナウンサー連合会」は憤怒、彼を告訴した。それまでのいきさつから、彼が「僕の言った言葉が悔しかったら、みんなの署名でも集めて告訴したら?」と言ったのが、女子アナたちを奮い立たせたらしい。
地裁では、懲役2年の刑を言い渡され議員職を退くことになったが、最高裁まで争われて結局、執行猶予1年つきの懲役6か月の刑が確定した。