今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(3月8日放送/Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)では、ISIL(いわゆる「イスラム国」)に関する話題を取り上げたほか、7日発表された「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」の結果や、国内外のメディアの問題などについて語った。
ネットの情報流通が自衛隊の評価を高める一助に
中山 JBpressが『日本人は世界で最も危険な民族なのか?』という元航空自衛隊空将の織田邦男氏の記事を配信しています。
この記事は、防衛官僚(背広組)と 自衛官(制服組)が対等の立場で防衛相を補佐できるようにする防衛省設置法改正に対して、日本のメディアが「文官統制」という造語を使って批判したことを取り上げたものです。
織田氏は、集団的自衛権を国連加盟国の中で日本だけが唯一行使できないことに疑義を呈し、日本が「国際社会のモンスター」であり「いつまでも鎖につないでおかねばならない危険な犬」だと差別しているのは、ほかでもない日本人自身だと指摘。
その歪んだマインドは、日本人が自らに誇りや自信が持てなくなったことに原因があり、根本的にはメディアの責任が大きいとしています。
内閣府が7日発表した「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」では、自衛隊に好印象を持つ回答が92.2%*に達し、昭和44年の調査開始以来、過去最高となりました。
*「良い印象を持っている」41.4%と「どちらかといえば良い印象を持っている」50.8%の合計
リスナーの方からもご意見が届いていますが、ネット環境の普及により、テレビ等ではあまり報じられなかった災害時の自衛隊員の献身的な活動が評価されたとともに、近年の露骨な挑発が象徴する中国の脅威も大きく影響しているのではないでしょうか。
この結果は、国を大切に思い、守ろうという気持ちが多くの人に芽生えてきた証だと言えるでしょう。日本を取り巻く状況が一段と厳しさを増す中で、自衛隊の将来的な立ち位置を含めて、我が国の法のあり方を真剣に考えるべき時が来ています。