ルールなきテロリストとの戦いという難題
今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(4月19日放送/Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)では、中国の「一帯一路」構想を取り上げたほか、サイバーテロや北朝鮮拉致問題、大阪都構想などについて語った。
中山 4月16日から17日まで、私はオランダのハーグで開催された「サイバー空間に関するハーグ会議」に出席してきました。会議では、サイバー分野におけるさまざまな問題について各国が意見交換を行い、自由とプライバシーを含めて法の枠組みの中でどう対処すべきかなどを議論しました。
70数年前の第2次世界大戦の時代にはサイバー攻撃というようなものはありませんでした。しかし現在では、国と国の戦いがサイバー空間から発生するのではないか、という見方もあります。そして、IT技術に長けた個人がいれば、国家と非国家あるいは国家と対個人の戦いさえ起きる可能性があります。
つい先日も、フランスの放送局TV5モンドが、大規模なサイバー攻撃を受けて半日以上放送中断に追い込まれたとの報道がありました。他にも米ソニー・ピクチャーズが、北朝鮮の関与が指摘されるハッカー集団からサイバー攻撃を受けたと伝えられています。