北朝鮮の金第1書記、5月にロシア訪問へ

北朝鮮の朝鮮人民軍の軍事演習を視察する金正恩(キム・ジョンウン)第1書記。〔AFPBB News

 今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(4月5日放送/Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)では、朝鮮半島の南北統一問題を取り上げたほか、国連のアジア本部誘致に向けた提言や沖縄の普天間基地移設問題などについて語った。

冷戦が終わっていない朝鮮半島

中山 JBpressが『朝鮮統一の悪夢:凍結された紛争が解けたら大洪水』という英フィナンシャル・タイムズ紙の記事を配信しています。朝鮮半島統一の可能性やリスクについて論じているものですが、これは私が常々話していることと近く、興味深い内容です。

 記事では米軍が数年以内に朝鮮半島から撤退するであろうという、北京に本拠を置く著名な学者の見解に触れ、また、韓国の対中貿易はすでに対米貿易の2倍に上っていることから、南北統一後に中国の勢力圏に入る可能性は十分に現実的であると述べています。

 朝鮮半島の南北統一問題を考える上でまずカギとなるのは、北朝鮮が“開国”する際にどうやって扉を開くのかという政治的イデオロギーの方向性です。