人材の価値は、その人の実力と実力を発揮できる広さで決まってきます。実力とは知識、経験、人間性、実行力などの仕事力です。一方、広さはグローバル経済では国際力といえます。
人材価値 = 実力 x 国際力
日本では、自国経済が縮小するので、国際力があるかないかが決定的となります。すでに多国籍企業では、グローバル人材という新たな人材層が生まれています。
世界中で活躍できる人と、その国でしか働けない人の間には、給与待遇にして数倍の差があります。その差はこれからさらに広がっていくでしょう。
教育の目標を、社会に飛び立つ20代半ばまでに、「実力と国際力の土台作りをすること」としましょう。実力は日々の研鑽、様々な経験で身に着けていくことができます。
一方、国際力は既存の教育では身に着かず、海外と接しなくては身に着きません。だからこそ、留学という選択肢が大切になります。
留学の素晴らしさは自分の枠が大きくなること
米国の大学を訪れると、何とも言えない自由な雰囲気に包まれます。ヨーロッパから受け継いだ伝統、自由を重んじる価値観、社会からの尊重が、こうした雰囲気を作っているのでしょう。
国際化の第一歩は、知らず知らずのうちに染みついてしまった既定概念を、自由な雰囲気の中で脱ぎ去ることから始まります。
授業では、自分はどう考えるのかということが繰り返し問われます。正しい答えがあるという受験勉強をしてきたものにとっては、乗り越えなくてはならない壁です。自分の考えを説得力を持って説明する、これが世界で通用する合理的なコミュニケーション力の基礎になります。