結局、人工甘味料は体にいいのか悪いのか

「ネイチャー」人工甘味料論文の衝撃(前篇)

2014.10.17(Fri)漆原 次郎

 今回は、城西大学薬学部教授の中島啓氏を訪ねた。中島氏は肥満に関係する生活習慣病の実験研究の第一人者で、人工甘味料が体に及ぼす影響も研究対象にしている。

 前篇では、中島氏に、今回の「ネイチャー」の報告の意味を尋ね、私たちは人工甘味料を摂取しても問題ないのかどうかに迫ってみる。

 後篇では、今回の「ネイチャー」の論文で取り沙汰されている“腸”という臓器に光を当てて、腸の状態と糖尿病や肥満の関係について解明されてきたことを紹介してもらう。

天然の物質にない甘味も合成

――人工甘味料は「甘味があり、砂糖の代用にされる合成食品添加物」との説明が辞書にはあります。どんなものがあるのですか?

中島啓氏(以下、敬称略) 大きく分けると2つのタイプがあります。

 まず、天然に存在する非糖質系の甘味物質を人工的に抽出したものです。よく知られているものとして、キシリトールやステビアなどがこれに当たります。

 一方、天然に存在しない甘味を合成した人工甘味料もあります。こちらはアスパルテーム、サッカリン、それにいま日本では使われていませんが、チクロなどがよく知られています。

――砂糖と同じ甘味を人工甘味料で得る場合、摂取カロリーは「ゼロ」あるいは「ほぼゼロ」になりますね。「甘いのにカロリーはゼロ」という仕組みに共通点はあるのですか?

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