週刊NY生活 2014年6月14日493号
空港、ホテルロビー、コーヒーショップ、地下鉄から公園まで、至るところで無料Wi-Fi(ワイファイ)が利用できるようなってきているが、こうした公衆無料ワイファイは個人情報やプライバシーが盗まれる可能性があり注意が必要だ。6月8日付ニューヨークタイムズ紙でコラムニストのステファニー・ローゼンブルーム氏が無料ワイファイ利用時の注意とアドバイスをしている。
(1)httpsで始まるURLしか閲覧しない
最後のsはSSL(セキュアー・ソケッツ・レイヤー)というウェブベースでの暗号化技術を意味する。httpと違い、送受信が暗号化されるためあなたが何を閲覧しているかなどを他人が知ることを防止できる。
(2)バーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)を使う
VPNとは第三者が侵入できない専用回線をバーチャル(仮想現実)で作ったもの。企業でよく使われており会社員であればすでに利用している人も多いだろう。VPNを持っていない人は自宅でサーバーを設置するか、面倒な人には有料だけでなく、無料で使えるサービスもある。
(3)二重認証システムでサインインする
フェイスブックやヤフー、ツイッターなどかなりの数のサイトでは本人確認を二重で行うようになっているか、もしくは選べば二重認証にできるものがあるのでこれを利用する。
(4)必要なものだけを持ち歩き、使わないものはスイッチを切っておく
ワイファイやブルートゥースはこまめに切ること。もちろんこれでは不十分であり、ペンシルベニア大学のナディア・ヘニンジャー准教授(コンピューターと情報科学)は「無料ワイファイのために自分のメールアドレスを伝えたり、アプリをダウンロードしてはならない」と語る。
また真剣にセキュリティーが心配であれば「旅行専用のメールアドレスとパスワード」を持つべきと語る。
当たり前だが最悪はノートパソコンの「盗難」であり、ヘニンジャー准教授は、できれば旅行用のノートパソコンを購入することを勧めている。
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