販売期限切れの食品を売るスーパーの狙いとは?

「食品ロス」は減らせるのか

2013.12.06(Fri)白田 茜

 消費者が欠品を嫌うのも食品ロスの原因になる。スーパーでは、食品ロスを出さないためには、なるべく商品を売り切り補充しないのが望ましいが、欠品すれば苦情が出たり客足に影響したりする。スーパーにとっても、欠品がどの程度許されるのか悩ましいところなのだ。上述のワーキングチームが食品業界へ行ったヒアリング結果によると、「店舗・流通過程での欠品が許されず、メーカー・卸は常に必要以上に安全在庫を確保する必要がある」という意見もあった。

 日本の小売業の多くが、許容される欠品率を定めていないという。スーパーでは、欠品に罰金やペナルティが課され、欠品のない店頭にするための努力が続けられてきた。そのため、食品メーカーや卸では多めに在庫を抱えることになってしまう。

 この状況を変えるため、スーパーで欠品ペナルティを科さずに、発注の綿密な打ち合わせを行い、欠品しても他の類似品を提案する、客の理解を得るために欠品の理由を明らかにする、などの取り組みも見られるようになってきた。

 しかし、真に問われているのは「常に鮮度がいいものを豊富な品揃えで」ということが当たり前になってしまっている消費者の感覚だろう。

 欠品もある程度やむをえないし、適切に保存していれば賞味期限が過ぎても直ちに食べられなくなるわけではない。私たちが無意識に行っている消費行動がどのような影響を与えているのか意識すべきだろう。

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