マイクロソフトがノキアの携帯電話事業を7000億円超で買収

携帯の雄として世界を席巻したノキアが苦境に陥り、携帯電話機事業をマイクロソフトに売却した〔AFPBB News

 米マイクロソフトによるフィンランド・ノキアの携帯電話機事業買収は、韓国でも大きなニュースとして報じられた。サムスン電子の大攻勢でノキアは急速に業績を悪化させたが、韓国でも「ノキアの没落」を他人事ではないと不安視する向きも強まっている。

 「当面、サムスン電子の業績には影響がない」――。マイクロソフトによるノキア買収のニュースに、韓国の証券市場はとりあえずこう反応した。

 ニュースが報じられた2013年9月3日、サムスン電子の株価は1%下落したが、翌4日には値を戻し、5日もさらに株価が上昇した。

 スマートフォンは、いまやサムスン電子の最大の収益源だが、マイクロソフト・ノキア連合ができても、すぐには脅威にはならないと見ている。

 2年前、米グーグルが米モトローラの携帯電話機事業を買収した時は、サムスン電子の株価が3万ウォンほど下落したが、今回は、サムスン電子にとって「すぐにネガティブ」という声は、証券市場や関連業界からはほとんど上がらなかった。

かつての強敵ノキアの転落に韓国が怯える理由

 だが、フィンランドを代表する超優良企業があっという間に転落していったことに不安の声も出ている。

 ノキアのピークは、アップルが「iPhone(アイフォーン)」を発売した2007年までだった。スマホ革命の衝撃の大きさに対応できなかったノキア。スマホの可能性に衝撃を受けてすぐ翌年に「ギャラクシー」を発売したサムスン電子。この決断の差は、その後の両社の盛衰を決定付けた。

 だからと言って、企業の成功が永遠に続くはずもない。

 「サムスン電子に異変が起きたら韓国経済はどうなるのか」――。ノキアの身売りを見て、こんな声が相次いで出てきた。というのも、ノキアとサムスン電子の自国での「突出ぶり」があまりに似ているからだ。

 2007年。フィンランドの全輸出に占めるノキアの比率は20%だった。2012年の韓国。全輸出に占めるサムスン電子の比率は21%だったのだ。