このところ、小中学校の算数から話を始めていますので、今回もそれを踏襲してみましょう。

問1 3÷2=
問2 4÷5=
問3 6÷7=

 と、こんな出題があったとしましょう。さて、この問1に対して、

3÷2= 1 あまり 1

 と答えた子供(第1の子)と、

3÷2 = 1.5

 と答えた子(第2の子)、さらに、

3÷2 = 3/2 (2分の3)

3÷2 = 1 1/2 (1と2分の1)

 と答えた子供たち(第3、第4の子)がいたとします。これを見ていた第5の子供が、

 「先生、いろいろ違う答えが出てるけど、どの人の言っていることが正しいの?」

 と質問します。このとき先生がスパッと答えれば、話は早いのですが、

 「ええと、あのね、どれも正しいといえるのだけれども、あの、その・・・」

 なんて言いよどんだりしてしまうと、子供というのはそういう空気の方を読んだりする生き物ですから、

 「・・・なんだか信用できないな。本当のことは1つに決まっているのに。結局先生の言うことも信じられないし、誰の言うことも信用できないや・・・」

 なんて思っちゃったりしかねない・・・。

 仮に、ですが、上のような話があったとしましょう。皆さんなら、この「迷える第5の子」に、何をどのように教えたら、納得させてやれると思われますか?