米アマゾン・ドットコムはここ最近、ゲーム事業にも力を入れだしたようだ。同社は6日、社内にゲーム開発を手がける「アマゾン・ゲーム・スタジオ」という部門を設置したと発表した

 既に自前のゲームを開発しており、そのうちの1つをソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブック上で公開している

ソーシャルゲーム市場に初参入

米サンフランシスコにゾンビ現る、iPhone向けゾンビゲーム発売にあわせ

ジンガのゲーム発売キャンペーンで、扮装してアイスを配る人。米サンフランシスコで〔AFPBB News

 フェイスブックでゲームを事業を展開する企業としては米ジンガが知られるが、アマゾンも同様にソーシャルゲーム市場に参入したというわけだ。

 もっとも最近のアマゾンの動向を見ると、ゲーム分野への取り組みはこれだけにとどまらず、同社が電子書籍などのコンテンツと同様にゲームを重視していることが分かる。

 例えば今年7月には、タブレット端末「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」向けのゲームで、得点や賞品情報、進行状況などをクラウド上に保存したり、端末間で同期したりして使い勝手を向上させる仕組み「ゲームサークル(GameCircle)」を作ったと発表した。

 また、同社にはパソコン向けゲームの配信サービスがあるが、そのシステムを改良し、ゲーム料金の月額課金や、ゲーム内仮想アイテムを販売する「ゲームコネクト(Game Connect)」と呼ぶ仕組みを導入した。

 いずれも外部のゲーム開発者が使えるようにしており、こうした機能を用意することで多様なゲームコンテンツを集めることができるとアマゾンは期待している。