インターネット上の住所にあたるドメイン名を管理する国際機関、ICANN(アイキャン)は13日、これまでに受け付けた新一般トップレベルドメイン(gTLD)の申請リストを公開した。
これにより米グーグルや米アマゾン・ドットコムといったネット企業が多くのドメイン名を要望しており、それらには企業間で重複しているものが多いことが分かった。
ICANNが受け付けた申請件数は1930件でそのうち重複は約200件あった。
グーグルの申請件数は101件、アマゾンは76件で合わせて177件。全体のほぼ1割を占めている。とりわけ両社の申請には一般的な名称が多く含まれていた。
「.canon」や「.apple」で企業ブランド統一
トップレベルドメイン名は、ウェブサイトや電子メールのアドレスの末尾に付く文字列のことで、.jpのような国・地域別ドメイン「ccTLD」と、.com、.netのような分野、用途別の一般ドメイン「gTLD」がある。
このうち後者のgTLDについてICANNは昨年6月に自由化を決め、今年の1月12日から法人に限定して申請を受け付けていた。
この申請リストを見ると、キヤノンによる「.canon」、日産自動車による「.datsun」、米アップルによる「.apple」などがあり、NHK(日本放送協会)も「.nhk」を申請している。
こうしたドメイン名は、企業のブランド統一に役立つと言われており、例えばアップルであれば、「iphone.apple」「ipad.apple」「mac.apple」といったブランド展開ができるようになる。
またキヤノンなど国際的なブランドを展開する企業は、これまでの「canon.com」のようなドメイン名に比べ、ブランドがより直感的に理解、認知されると期待している。