改めて考えてみると、バカという言葉はいろいろな意味があるような気がします。
例えば「空手バカ一代」なんて言うと、このバカは相当良い意味で褒めていることになりますよね。あの人はお祭りバカだから、なんていうのも、手がつけられないほど熱中していることが分かります。
あるいは「バカにする」なんて言い方もありますね。軽んじる、大したことないと甘く見るなどなど。
辞書で見直す「バカ」のあれこれ
ふと思いついて辞書を引くことを考えてみたら・・・あるんですね、ウィキペディアにもバカの項目が。ただしここでは「馬鹿」となっていましたが。
ちょっと引用してみると
「馬鹿(ばか)とは、日本語で相手をからかったり侮蔑(その立場を低く見なす事で、相手の感情を損なう・人格の否定)するため、最も普通に使われる[1] 卑語・俗語である。公の席で使うと刺激が強過ぎることが有る」
「漢字では莫迦、馬稼、破家、跛家等と表記するが、馬鹿を含めいずれも借字である。平仮名や片仮名でばか・バカと表記する場合もある。また、インターネット上では「ヴァカ」や「βακα」(ギリシャ文字等の特殊な字を使うクサチュー語表記)などと表記されることもある」
などなど、21世紀の高度情報ネットワーク社会なりの「バカ」の変容があることが分かります。
もう少し古典的に用例を見てみるととりあえず失敗した場合に罵倒する「馬鹿!」「バカ者が!」といった怒声以外に、
1 愚かな行為や人物、一般常識、知識の乏しい人物
→ 実例 「馬鹿なことをした」など。
2 何かにこだわるなどして客観的で理性的な判断ができない状態
→ 実例 「親馬鹿」など。
3 ある特定分野にのみ通暁し、一般常識が欠落している人物を評する場合
→ 実例 「あいつは専門馬鹿だから」など。
4 役に立たないことを指す場合
→ 実例 「ネジが馬鹿になる」など。
5 並外れて凄いものを表現する接頭語
→ 実例 「バカでかい」など。