(写真:アマゾンHPより)

 米アマゾン・ドット・コムはこのほど、より小型で静かな新型配送ドローン「MK30」の飛行認可を米連邦航空局(FAA)から受けたと明らかにした。既に一部の物流施設に導入しており、一層の高速配送を目指すとしている。

アリゾナ州フェニックスで運用開始

 FAAから、オペレーターの目視範囲を超えて飛行する「目視外飛行」(BVLOS:Beyond Visual Line of Sight)の許可を得た。これにより、航続距離が伸び、より多くの顧客がサービスを利用できるようになる。

 これに先立つ24年5月、アマゾンはFAAから目視外飛行の許可を受けていた。だがそれは同社が飛行試験を行っている米南部テキサス州カレッジステーションに限定されていた。今回の認可を受け、同社はカレッジステーションのほか、米西部アリゾナ州フェニックス都市圏ウエストバレー地域で新型MK30を使った配送を始めた。

ドローン拠点、即日配達施設に隣接

 アリゾナ州フェニックス西部の都市トルソンにある物流施設「セイムデー・デリバリー・サイト(即日配達拠点)」近くに住む顧客が、重さ5ポンド(2.3キログラム)以下の対象商品を購入すると、1時間以内にドローンによる配送を受けられる。雨天でも配達可能だという。