近藤亮太と市山翼も日本記録を意識

 日本勢では東京世界陸上で日本勢トップの11位に入った近藤亮太(三菱重工)と前回大会で日本勢最上位の市山翼(サンベルクス)も日本記録(2時間4分55秒)を意識している。

 3度目のマラソンとなる近藤は、「平坦がほとんどなかった」という豪州合宿でマラソン練習をひとりで実施した。「自己ベスト(2時間5分39秒)を狙える状態に仕上がりました。3分台はちょっと現実的じゃないと思うんですけど、4分台を狙える集団で行きたい。世界陸上で終盤、入賞争いに絡めなかった悔しさがあるので、35km以降に勝負できればいいなと思います」と話していた。

 前回、第3集団でレースを進めて、2時間6分00秒の日本人トップに輝いた市山は、「2時間5分前半が目標です。日本記録を狙えるタイムの集団で勝負したい」と考えている。11月の東日本実業団駅伝が終わってからは、「脚の張り感を残したままトレーニングをしてきた」そうで、前回と異なり、「重さを残して仕上げてきた」という。2月8日の全日本実業団ハーフマラソンで1時間0分46秒の3位に入っており、「マラソンで崩れる感覚はないですし、日本記録を狙える展開になれば攻めの走りができるように頑張りたいです」と意気込んだ。

 他に2時間7分台を持つ荒生実慧(NDソフト)と高田康暉(住友電工)、前回初マラソンながら果敢な走りを披露した太田蒼生(GMOインターネットグループ)が国内招待選手として参戦する。大学勢は今年の箱根駅伝5区3位の工藤慎作(早大)と同4区5位の島田晃希(帝京大)が初マラソンに挑むことになる。

 なおペースメイクに関しては、1つ目は大会記録(2時間2分16秒)の更新を狙えるキロ2分51~52秒ペース。2つ目はロサンゼルス五輪に向けた『MGCファストパス』の設定記録(2時間3分59秒)を狙えるキロ2分55~56秒ペース。3つ目は日本記録(2時間4分55秒)を狙えるキロ2分57~58秒ペース。4つ目は2時間5分台を狙えるキロ2分59秒ペースあたりが設定される見込み。東京は序盤の10kmが下り基調となるだけに、前半のハーフはかなり速い通過になるだろう。大会記録の更新だけでなく、2時間1分台でのフィニッシュが期待できるかもしれない。

 またペースメーカーと並走して指示を出すサポートバイクは例年1台だったが、今回は男子の日本人グループにもつく予定。手厚いサポートで選手をアシストする。1週間前の大阪マラソンで好タイムが続出しただけに、東京でも日本勢に“大記録”を期待したい。