絵文字は隠語になっており、それぞれの絵文字に意味があるという。たとえば、ブロッコリーの絵文字は大麻、ハチミツはリキッド(違法薬物の溶液)、バツマークはMDMA(合成麻薬の一種)、虹はLSD(合成幻覚剤)、氷は覚醒剤を意味する。
また、Aさん(男性)の話によると、売人の年齢層は幅広く、中学生から40代までいるという。筆者が取材を始めた2023年ころは高校生が売人をやっているという話は聞いたことがあったものの、中学生が売人をしているとは聞いたことがなかった。ここ数年で急激に低年齢化が進んでいることは間違いなさそうだ。
大麻は「楽しい」「合法にするべき」
では、実際に使用したことがある少年少女たちは、薬物についてどのように考えているのだろうか。
Bさん(女性、16歳)はMDMAと大麻をやったことがある。MDMAついては「飲んでから5分、10分で効く。あんま記憶ないんですけど、体に合ってない人はめっちゃ吐いたりする。私の場合は次の日がキツかったです。まあ、毎日やろうとは思わないです」と話していた。
大麻に関してはきわめて好意的に捉えており、「楽しい。何もしなくても楽しい。草吸ってる時に音楽聴いたらめっちゃいい。みんなで吸う時は公園とかだったけど、ひとりでやってるときは家の近くでやって、イヤホンで音楽聞いて、気づいたら寝てるみたいな。草は合法にするべきだと思います。別にそれで何か変わるわけじゃないし、お酒と一緒。だから、草吸ったら運転しちゃダメとかそんなのにすればいいのになって思う」と言う。
Cさん(女性、17歳)は中学生の頃に大麻を吸ったことがあると話す。当時、17歳の先輩とバイクでドライブに行ったときに「これ合法のやつだから大丈夫だよ! 吸ってごらん」と勧められた。そのあとに、大麻だと告げられた。