日本との外交関係樹立70周年を記念して、昨秋に愛子さまが初めて外国を公式訪問したラオス。日本とのつながりも深い国ですが、平和な国の裏で少女買春や薬物蔓延といった問題が深刻化しています。ラオスでの少女買春を巡っては、日本人男性が逮捕される例も出ています。今、ラオスで何が起きているのか。中国ルポライターの安田峰俊氏が、東南アジアの実態を取材するジャーナリストの泰梨沙子氏と議論しました。2回に分けてお届けします。
※JBpressのYouTube番組「安田峰俊のディープアジア観測局」での対談内容の一部を書き起こしたものです。詳細はYouTubeでご覧ください。(収録日:2026年1月14日)
10歳前後の少女が売られるラオス
安田峰俊氏(以下、敬称略):現在ラオスで深刻化している児童買春の実態について教えてください。
泰梨沙子氏(以下、敬称略):少し刺激的な写真になってしまいますが、これはラオスの首都ビエンチャンにある児童売春ホテルで撮影したものです。協力者の男性に部屋に入ってもらい、写真や動画を撮ってもらいました。
児童売春ホテルで部屋で見かけた10歳前後の少女たち(提供:泰梨沙子)
いくつかの部屋に分かれていて、最初は15歳前後の少女がいる部屋に通されたようですが、選ばないでいると「ヤンガー?ヤンガー?(もっと若い子がいいか?)」と聞かれ、違う部屋に通されたということです。その部屋には10歳前後の子たちがいたということでした。
最初の部屋では、足を組んで座り、慣れている様子の少女たちが多かったのですが、次の部屋では足を大きく開いて座っているなど、無邪気な子どもたちがいたようです。中には、売られてきたばかりで悲壮感が漂い、暗い雰囲気の少女もいたということです。
児童売春ホテルで部屋で見かけた10歳前後の少女たち(提供:泰梨沙子)
日本人が行く売春ホテルもあれば、中国人だけが行くような施設や韓国人だけが行くような場所、地元のラオス人が細々と経営しているような置屋(おきや)など、様々な形態で少女売春が行われている状況です。
安田:写真のホテルは華人系資本が経営しているところでしょうか。
泰:登記上はラオス人がオーナーになっていますが、地元の人権団体に聞くと、確かに中国人が運営しているようだという情報が入ってきています。このホテルからは頻繁にマイバッハという高級車が2台よく出入りしている様子が目撃されており、その車に乗る人らが宿の経営に関わっているのではないかと思われます。


