想定外の「中道改革連合」誕生

 高市の誤算は、立憲民主党と公明党が協力して、新党の「中道改革連合」を発足させたことである。

「中道改革連合」結党大会後に記者会見する野田佳彦共同代表(左)と斉藤鉄夫共同代表=1月22日(写真:共同通信社)

 高市の右寄り路線に反発した公明党は連立政権から離脱し、立憲民主党と手を組んだ。様々な批判はあるが、先の世論調査で17.9%の支持を獲得したことは大きい。

 私は、公職にあるとき、選挙の度に全国の仲間の応援に走り回ったので、各選挙区の状況をつぶさに見たが、1選挙区で1万〜2万票の公明党票がある。この票がなければ、落選する自民党候補がたくさんいる。しかも、その票が敵陣に渡るとなると深刻である。

 たとえば、8万票獲得する自民党候補は7万票に減る。一方、7万5000票得る立憲民主党候補は8万5000票に増える。その通りに票が動くとはかぎらないが、今回は、創価学会の指示で、忠実に動く有権者が多いと思う。自民党候補にとって事態は深刻である。

 政策については、安保政策や原発について、とくに立憲民主党が現実化させており、これまでの「保守vs革新」という対立軸から「保守vs中道」という対立軸に移行した。

 しかも、自公政権のときと違って、維新は政権に閣僚を出しておらず、選挙協力もしないという。関西など多くの選挙区で、自民党候補と維新候補が激突することになる。

 選挙の結果に大きな影響を及ぼすのは、無党派層の動向である。先の世論調査によれば、無党派層の比例投票先は、自民32%、中道13%、維新5%、国民10%、れいわ3%、共産4%、参政6%、保守2%、社民0%、みらい1%、その他の政党2%、「まだ決めていない、わからない」22%である。

 この結果からは、自民党が大勝するという予想は引き出せない。