日本の国債残高は1129兆円、GDPの2倍超
超長期国債が暴落しているのは「日本の将来の成長率やインフレ率を考慮すると、この利回りでなければ超長期国債は買えない」と市場が判断しているためだ。日本で金利が成長を上回るジレンマが深刻化する要因が3つ考えられる。
日本の国債残高は1129兆円にのぼる見込みだ。GDPの2倍を超え、主要先進国の中で最も高い水準。高市氏の積極財政はすでに「溢れそうな器」に対し過大と警戒されている。わずかな金利上昇が将来の利払い費を天文学的な数字に押し上げるため、市場の警戒感は強い。
「AI(人工知能)・半導体、造船、量子、核融合、創薬、バイオ、航空、宇宙や重要物資のサプライチェーン、サイバーセキュリティー対策強化への投資が4%超の金利を支払って余りあるほどの富を40年間にわたって生み出せるのか」という問いも高市氏に突きつけられている。
トラス氏がイングランド銀行の引き締め局面で財政を拡大したように高市氏も日銀が金利のある世界へ正常化を進める中で財政のアクセルを踏む。高市氏が選挙に勝てばトランプ氏と同じように中銀に利上げを抑制させる「政治的圧力」を強めるのではないかと市場は危惧する。