山下りの6区は「上りが強かった」石川と小池が快走

 復路は山下りの6区が熱かった。2024年の全国高校駅伝で連覇のゴールに飛び込んだ石川浩輝(青学大1)がトップで走り出すと、山をスピーディーに駆け下りていく。区間記録とわずか28秒差の57分15秒(区間歴代4位)で走破。18秒差で追いかけてきた早大を突き放して、アオガクの独走態勢を築いた。

「高校時代は上りの方が得意でした。下りの適性を見いだした青学大の関係者は素晴らしいなと思います。1年生ながら青学大のメンバーになって、6区に抜擢されて、記録も素晴らしかった。レース後には、『次は区間記録を狙います』と気合も入っていたので、『そのためには基本的な力をつけなきゃ駄目だよ』という話をしました。10000mやハーフのタイムを伸ばすことで、6区の記録も自然と伸びてくると思います」

 6区では全国高校駅伝に出場できなかった小池莉希(創価大3)が爆走した。区間記録に1秒差と迫る56分48秒(区間歴代2位)で区間賞に輝いたのだ。

「素晴らしかったですね。小池も高校時代は上りが強いという印象だったので、まさか下りをこんなに走れるとは思っていませんでした。ただ本人は自信を持っていたようです。『気合入れて、区間記録だ!』という声をかけたんですけど、1秒届かず、小池らしいなと思いました。個人的には来年は5区を走って、本当の『山の神』になってもらいたいなと期待しています」

 8区では2023年に3000m障害で高校記録を打ち立て、高校最高記録(当時)を樹立した全国高校駅伝で1区を担った永原颯磨(順大2)が活躍。遊行寺坂(15.6km地点)を個人トップで通過して、区間歴代5位の1時間4分04秒(区間3位)でタスキを渡した。

「箱根駅伝予選会の結果(個人144位)を見て、長い距離にまだ不安があるのかなと思ったんですけど、よく走りましたね。バネの効いた伸びやかな推進力のあるフォームをしていました。体力的に最後は持たなかったかもしれませんが、途中まで区間新を狙える走りでした。彼はスピードがあって、上りも強い。いずれ2区を走る可能性もありますし、そうあってほしいなと思います」

 全国高校駅伝不出場の遠藤優裕(神奈川大2)も8区(19位)に出走した。

「思い通りの走りはできませんでしたけど、今季は故障もあったなかでの出走だったようです。正直、走ると思っていなかったので、事前に連絡があったときは驚きました。結果よりもまずは箱根駅伝を走れたことに意味があるのかなと思います。本人の頑張りもありますが、大学の指導のおかげで走らせていただいていると感じています」