【レノボ:ヤンチン・ヤンCEO】“Hybrid AI”を中心に据えた未来像を提示
話題のイマーシブシアター・スフィアで初の基調講演を成功させたレノボのヤンチン・ヤンCEO(出所:ces.tech)
・テクノロジーナラティブ(世界観):“Smarter AI for All(AIを誰でも使える形に)”
ヤンチン・ヤンCEOのリーダーシップの下、レノボは世界No.1のPCメーカーから、5大陸11の市場で毎日数百万人の顧客にサービスを提供する690億米ドル(10兆8000円)規模のグローバルテクノロジー企業へと成長した。今やフォーミュラ1とFIFAワールドカップ2026のグローバルテクノロジーパートナーでもある。ちなみに現在、モトローラもレノボ傘下である。
ヤン氏は基調講演を通じて“Smarter AI for All(AIを誰でも使える形に)”というメッセージを強調し、“Hybrid AI”を中心に据えた未来像を示した。生成AIがエッジ側(PCやスマホ)にも実装される。ヤン氏はそれらは単なるAI機能搭載機ではなく、「パーソナル × プロダクティブ × 組織の変革まで可能にするAIエコシステム」への転換を狙っていくというレノボの野望について語った。
・バリュープロポジション(価値提案)①:Lenovo QIRA─デバイス間を横断するパーソナルAI
基調講演で最大の目玉として紹介されたのが「QIRA(キラ)」と呼ばれるパーソナルAIスーパーエージェント。これはWindows PC、スマホ、タブレット、ウェアラブルなど複数デバイスをまたいで同じAI体験を提供する共通AI基盤である。ユーザーの行動・文脈を理解して、適切な提案・支援ができるよう設計され、プライバシーとユーザーコントロールも重視する形になっている。
・バリュープロポジション(価値提案)②:AIネイティブ デバイスの強化
インテリジェントなコンピューティング体験を強化することを目的として、次世代AIのQIRA対応PC・スマホなどが発表された。AIによる最適化機能(Smart Modes等)を搭載したPCの「Yoga」「ThinkPad」など「Aura Edition」モデルに加え、革新的コンセプト端末(画面が拡張可能な新型ラップトップ「ThinkPad Rollable XD」、16型から24型に伸びるゲーミングノート「Legion Pro Rollable Concept」、AIグラス、お洒落で画期的な機能を持つアクセサリー型デバイス「Project Maxwell」のコンセプトが紹介された。
・バリュープロポジション(価値提案)③:企業向けAIインフラとソリューション
企業向けAIインフラとソリューションがプレゼンテーションされた。大規模AI推論を効率化する「ThinkSystem / ThinkEdge」サーバー、顧客のAIクラウド展開を高速化するインフラ戦略として「Lenovo AI Cloud Gigafactory」(エヌビディアと連携)、AIによる分析・ファン体験強化を狙ったスポーツ×AI(FIFA / F1R)のソリューションが紹介された。
・戦略的Offering:エヌビディア、クアルコム、AMD、インテルのトップが次々登壇
レノボの基調講演では、エヌビディアのジェンスン・ファン氏、AMD のリサ・スー氏、クアルコムのクリスティアーノ・アモンCEO、インテルのリップ=ブー・タンCEOが相次いで登壇する豪華なプレゼンテーションとなった。
エヌビディアとは、顧客のAIクラウド展開を高速化するインフラ戦略「Lenovo AI Cloud Gigafactory」で提携、AMDとはクロスデバイスのAIスーパーエージェント「QIRA」、データセンターおよび高性能コンピューティング、データセンターおよび高性能コンピューティングで提携、クアルコムとはクロスデバイスのAIスーパーエージェント「QIRA」、AI PC向けプロセッサ、アクセサリー型デバイス「Project Maxwell」で提携、インテルとは同社の最新プロセッサー「インテル Core Ultra Series 3」を搭載した複数の新しいPCで提携する。