【AMD:リサ・スー会長兼CEO】キーメッセージ“AI Everywhere, for Everyone”を発信

3年ぶりにCESの基調講演に登壇したAMDのリサ・スー会長兼CEO。エヌビディアのジェンスン・ファン氏同様、台湾からの移民でファン氏とは遠縁の親戚であるとされる(出所:ces.tech)

・テクノロジーナラティブ(世界観):“AI Everywhere, for Everyone”

 インフラからエンドポイントまでのAI戦略を一貫して示す立場にあるAMDのリサ・スー会長兼CEOが、3年ぶりに基調講演に登壇した。AIが社会・産業のあらゆる領域に浸透する未来を描き、“AI Everywhere, for Everyone”(AIを誰もがどこでも使えるように)というキーメッセージを発信した。

・バリュープロポジション(価値提案)①:大規模AIインフラ向けプラットフォーム 「Helios」 を発表

 AMDは、「Helios」(ヘリオス)と呼ぶ、大規模AIインフラ向けのラックスケールプラットフォーム(AI開発や運用の基盤となる高性能サーバー)のコンセプトを公開した。中核となるのは「AMD Instinct MI455X GPU」と新世代CPU「EPYC Venice」で、AIトレーニングと推論を一気通貫で支える設計であるという。

・バリュープロポジション(価値提案)②:新世代AI GPUおよび製品ポートフォリオの拡充をアピール

 スー氏は新世代AI GPUおよび製品ポートフォリオの拡充をアピール。データセンター向けには「Instinct MI440X GPU」を発表するとともに、PC・エッジ向けには「Ryzen AI 400」シリーズを投入し、AI機能を強化したPC/開発環境を強調。また、AI開発者向けのプラットフォームとして「Ryzen AI Halo」なども示した。

・戦略的Offering:OpenAI ほかパートナー企業との共創をアピール

 AMDの基調講演では戦略的互恵関係を組むパートナー企業との共創が強調された。OpenAI(グレッグ・ブロックマン社長&共同創始者)ほかLuma AI、Liquid AI、World Labsなど多数のパートナー企業幹部が次々と登壇し、AMDのAIテクノロジーを活用した事例を紹介するとともに、AMDのコンピューティング基盤が、ヘルスケア、創薬、生成AI、物理AIなど幅広い用途で生かされていることを具体的に示した。

【シーメンス:ローランド・ブッシュCEO兼社長】AIを物理世界に埋め込む

2年ぶりにCESの基調講演に登壇したシーメンスのローランド・ブッシュCEO兼社長(出所:ces.tech)

・テクノロジーナラティブ(世界観):「Industrial Ai(産業AI)」

 2年ぶりに基調講演に登壇したシーメンスのCEO兼社長、ローランド・ブッシュ氏は、同社が標榜する「Industrial Ai(産業AI)」は過去の電力の普及がもたらした産業革命に匹敵すると述べ、AIは単なる機能ではなく産業界を根本から変える“力”そのものであり、機械・工場・建物・インフラ・輸送システムへと広がる未来が来ることを強調した。

・バリュープロポジション(価値提案):物理世界とデジタル世界をつなぐAIの実装に貢献

 ブッシュ氏は、AIを「物理世界に埋め込む」というシーメンスのポリシーをアピールした。設計・エンジニアリング・運用までをカバーするAIネイティブ技術、現実の工場を仮想で最適化するデジタルツイン、現場作業を支援するAIコパイロット(複数アプリケーション向け)といった、物理世界とデジタル世界をつなぐAIの実装に同社の価値があることを述べた。