大きな事件があると、「深掘り」と称して、犯行の推移や手口、犯人の経歴、家族、人柄、近所の評判など、数日にわたって細かいことまで報道する。

 つい好奇心に駆られて見てしまうかもしれないが、しかし、ちょっと考えてみて。いったいだれがそんなことまで知りたいか。

 犯人がそんなやつだとわかって、どうする? なにが「深掘り」だ。

 被害者についても同じである。遺族のコメントまで引き出す。

 これはハイエナのような取材陣が近隣に殺到して騒ぐので、それを収めるために遺族が悲しみの中、しかたなくやっているのである。一時期いわれた報道加害も、いまでは聞かれなくなった(結局、ただのおためごかしだった)。

“報道”姿勢が信用できるか?

 そして、ここにきて、

⑨NHKをはじめとする、左翼体質丸出しの報道が明らかになったのである。

 もうテレビのニュースも、解説者も信用しない(新聞も読まない)。

 NHK、民放キー局、大手新聞、通信社、つまりマスコミのほとんど全部が基本的に信用できない。

 自局の都合のいいようにニュースを選択し、報道しない自由もあるとうそぶく。重要なニュースを落とし、愚にもつかない街ネタを流す。

 ニュース(事実)の中身を勝手に改ざんする。つまり誇張し、付け加え、削って、読者や視聴者を誘導しようとする。それを「角度をつける」と称して自慢している。

 アナウンサーが「最新のニュースを報道局からお伝えします」やら、「いまでも新しいニュースが入ってきています」などと、安心しきった顔でいうのを見ると、まだ自分たちは重要な仕事をやっているのだと思っていて、哀れである。

 それで取材だ、報道だ、スクープだ、ジャーナリズムだ、と威張っているが、関心があるのは保身と手柄と出世だけ。あとはただ記者クラブでぬくぬくしているだけである。

 こんな連中が「作る」ニュースなど信頼できるはずがない。