揺らぐ株価と王者の自信
この報道が流れた11月25日、市場は敏感に反応した。
エヌビディアの株価は一時7%下落し、同社の支配的地位が揺らぐとの懸念が広がった。一方、アルファベット株は上昇し、時価総額4兆ドル(約622兆円)の大台を目前にする場面もあった。
これに対し、エヌビディアは即座に反論を展開した。
同社はX(旧ツイッター)で「我々は業界より一世代先を行っている」と投稿。同社の最新チップ「Blackwell(ブラックウェル)」の優位性を強調し、グーグルのようなASICと比較して、同社GPUがあらゆるAIモデルに対応できる柔軟性と汎用性を持つと主張した。
ジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)は、グーグルのAIモデルであるGeminiがエヌビディアの技術上でも動作することに触れ、両社が依然として良好な関係にあることを強調した。