田原総一朗さんと斎藤健さんの対談の詳細はYouTube番組「田原総一朗のオフレコTV」でご覧ください。チャンネル登録もお願いします。
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自民党の四役(森山裕幹事長、小野寺五典政調会長、鈴木俊一総務会長、木原誠二選対委員長)は参院選で敗北した責任を取るとして辞意を表明しました。政権運営が一層厳しさを増すなか、自民党をどう立て直していくのか。ジャーナリストの田原総一朗氏が、旧石破派の中核メンバーだった自民党の齋藤健衆議院議員(前経産相)に聞きました。司会はスローニュース代表の瀬尾傑氏。2回に分けてお届けします。

※JBpressのYouTube新番組「田原総一朗のオフレコTV」での対談内容の一部を書き起こしたものです。詳細はYouTubeでご覧ください(収録日:2025年9月3日)

飽きられた自民党、石破政権の限界

田原総一朗氏(以下:敬称略):なぜ衆院選でも参院選でも自民党は惨敗したのか。

齋藤健衆議院議員(以下:敬称略):直近の参院選の改選議席の結果は、自民党・公明党で47議席、野党で78議席と惨敗でした。物価高への対応不足、「2万円給付」問題での迷走、SNS戦略の失敗と要因は多々挙げられますが、一番は自民党に対する期待感が薄れ、飽きられてしまったことでしょう。その結果、新しい政党の主張に有権者が飛びつきました。

田原:どう立て直していくのですか。

自民党の役員会に臨む森山幹事長(左)と石破首相=9月2日午前(写真:共同通信社)

齋藤:今回の参院選では若者が大きく動きました。自民党は「おじいちゃん政党」から脱却し、若い人材が活躍し、そして若者に響く政策を打ち出すことが不可欠です。

田原:齋藤さんは旧石破派でしたが、いま石破さんを否定しているのはなぜですか。

齋藤:否定しているわけではありません。ただ、今石破さんが総理でいることが本当に良いことでしょうか。9月2日に自民党四役が辞意を表明しましたが、これは極めて重い意味を持ちます。

田原:はっきり言えば、「石破やめろ」というメッセージですね。石破首相は続けられるのですか?

齋藤:総裁選を前倒しするかどうか、議員の投票で決まります。結果を見なければなんとも言えません。