23区の新築マンションは「年収1500万円」でも高嶺の花
購入後の家計の安全性を考えて、年収の5倍以下で安全に買えるエリアをグリーンゾーン、年収の6~7倍台で買え、注意が必要だがさほど無理なく購入できるエリアをブルーゾーン、8~9倍台を出さないと買えない高望みエリアをパープルゾーン、そして年収の10倍以上は必要な極めて高望みエリアをレッドゾーンに色分けしてみた(【図表2】参照)。

東京23区の新築マンションは年収1200万円まで極めて高望みなレッドゾーンにあり、1500万円でもパープルのゾーンに入っている。
都心部以外でも、さいたま市は年収1000万円あっても高望みのゾーンに入り、神奈川県の横浜市、川崎市、相模原市の年収倍率も高くなっている。これらのエリアは高額のタワーマンションが増加したことなどが主な要因となっているが、安全に買えるのは千葉市だけという結果になっている。もちろん年収1000万円未満では、安全に買えるエリアはなくなってしまう。
しかもこうした状況は新築マンションだけとは限らない。【図表3】を見ても分かるように、中古マンションも価格が新築並みに高騰しているので、やはり年収1500万円でも、23区の中古マンションは購入が難しくなるなど、新築マンションとさほど変わらない結果となっている。
