2025年7月28日、全国高校総体、女子800mで3連覇を達成した久保凛 写真/Creative 2/アフロ
(スポーツライター:酒井 政人)
初参戦の1500mで日本人トップの3位
女子800mの日本記録保持者・久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が最後のインターハイに登場。今年は初めて1500mにも参戦して、中距離2冠を狙っていた。
大会2日目(7月26日)の1500mはタイムレース決勝の最終4組に出場。レースはジャネット・ジェプコエチ(倉敷3岡山)を先頭に800mを2分16秒で通過。久保もそのペースにしっかりと食らいつく。ケニア人留学生に真っ向勝負を挑んだが、残り1周で引き離された。
ジェプコエチが4分08秒53で連覇を達成して、アカイ・メアリー(白鵬女2神奈川)が4分11秒18で2位。久保は高校歴代2位の自己ベスト(4分11秒07)に届かなかったが、セカンドベストの4分11秒38で3位に入った。
種目が違うとはいえ、久保は3週間前に行われた日本選手権と比べて、走りが重かった。話を聞くと、日本選手権が終わった後に「左膝裏」を痛めたという。そのため「うまく練習ができなかった部分があった」と久保。それでも走るからには「優勝」と「高校記録(4分07秒86)」を目指していた。
「ハイペースの展開に食らいついて走ることができたのは良かったと思います。ラストは限界でしたが、自分のできることはやれたかな。目標には届きませんでしたが、留学生に挑戦しての3位だったので、次の800mにつなげていきたいなと思います」
久保は1500mの結果をポジティブに受け止めている様子だった。