JBpressのYouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor」。Money&You代表でマネーコンサルタントの頼藤太希さんが講師となり、ボーカリストとしてMCなどでも活躍する日南結里さんと一緒に、お金にまつわる人生の修羅場を乗り越える知恵とスキルを学んでいきます。
年金編第2回は、保険料は生涯でいくら払い、年金はいくらもらえるのか、を具体的なシミュレーションをもとに解説。保険料を払っても損なのでは?など多くの人が抱える疑問に、頼藤さんが答えます。
※JBpress公式YouTubeの新番組「頼藤・日南のMoney Survivor|年金編」では、グラフや表などを使ってわかりやすく解説しています。ぜひ、YouTubeでご覧ください
年金は老後だけではない!損得だけでない「セーフティネット」
日南結里:前回は、年金制度の基本を学びました。でも、結局、将来いくら年金がもらえるのかよくわかりません…。将来ちゃんともらえないのでは?と思うと、払うだけ損なのではないかと心配しています。
頼藤太希:確かに、そう感じますよね。でも、公的年金はあくまで「保険」で、終身給付です。何歳まで生きても、生涯もらえるというのは大きなメリットです。
しかも、そうした老齢給付だけでなく、障害を持ったときの障害給付、遺族がもらえる遺族給付もあります。前回で解説したように、日本の年金は「賦課方式」で年金生活者は現役世代に支えられているという構造です。
そのため長生きしてもずっともらえますし、高齢や障害になり働けなくなったときや遺族になった時にももらえます。損得ではなく、社会で支え合う仕組みだからこそ、そうしたメリットが得られる制度だということを忘れてはいけません。
(写真:Shanti/イメージマート)
では実際にいくら払って、どのくらいもらえるのか試算してみましょう。
日南:国民年金と厚生年金の2つがあるので、それぞれ違いますよね?
頼藤:そうです。まずは国民年金から見ていきましょう。