日韓間の人的交流、文化交流が国家の関係をも変ぼうさせた
韓国の若者の対日好感度が上がった。
90年代に、「386世代(30歳代で、80年代に大学で民主化運動をした、60年代生まれ)」と呼ばれ、革新系が韓国の民主化を進めたと信じる世代が60歳代に入り、日韓相互の好感度の高い若者世代が徐々に社会の中心に進出している。
韓国の若者はもはや、日本の歌謡曲を締め出してきた過去の世代と違い、日本のポップスやアニメを中心に日本文化に深く染まっている。
また、昨年は約800万人の韓国人が日本を訪問しているが、これは韓国の人口の6分の1にあたる。そうした人々は、日本人の心のこもった持てなしを受け日本や、日本食、日本文化が好きになった人々である。
そうした影響もあるのだろう。昨年、元徴用工の支援団体や民主党が、10万人規模の反日集会をやると打ち上げながら、実際に集まったのは1万人だったと言われる。要するに、集まったのは“活動家”ばかりであり、一般の市民は参加しなかったということである。ここからも「反日離れ」の実態を知ることができる。
韓国の反日意識を弱めたのは、日本を訪れ、日本文化を理解した若者世代であり、そうした傾向は、今後も交流を続ける限り強まっていくだろう。
李在明政権は日本にとって危険な政権と筆者も以前は思ってきた。その可能性は排除できない。しかし、強い革新系の李在明政権で日韓関係が仮に安定すれば、それは今後の日韓関係にとって大きな資産となるだろう。