脚光を浴びた日本人選手は…

 プレミアリーグでは、日本が誇る高速ドリブラー、MFの三笘薫の名前が挙げられる。所属するブライトンの中心選手として36試合に出場、10ゴールを決めた。通算では20ゴールとなり、14ゴールの岡崎慎司を抜き去ってリーグ日本人最多得点王に躍り出た。

24〜25年シーズンに結果を出したのがブライトンに所属するMFの三笘薫(写真:AP/アフロ)

 三笘とブライトンとの契約は27年6月まで残っているが、2月にはクリスティアーノ・ロナウドが在籍するサウジアラビアのアル・ナスルが9000万ポンドの巨額オファーを準備していると英紙が報道。直近ではバイエルン・ミュンヘンへの移籍も取り沙汰されている。

 三笘に負けじとドイツリーグで躍動したのがフライブルクのMF堂安律。日本代表でエースナンバーの10番を背負う堂安は、ドイツで自身のキャリアハイとなる10ゴール7アシストを記録。チームは惜しくも最終節にチャンピオンズリーグ出場を逃したが、リーグの強豪フランクフルトとドルトムント、さらにはプレミア1部のノッティンガム・フォレストがエース・堂安の争奪戦を繰り広げているという。

 堂安以上にドイツのファンを驚かせたライジングスターが、1部に昇格したホルシュタイン・キールのFW(フォワード)町野修斗だ。1シーズンでの降格が決まったチームで11ゴール2アシストと気を吐いた。日本代表DF板倉滉が在籍するボルシア・メンヒェングラートバッハが町野の獲得に動いているとされ、25~26年シーズンには1部の強豪でプレーすることになりそうだ。

 マインツのMF佐野海舟は、前シーズンの13位から6位に躍進したチームで全試合スタメン出場。日本人選手としてはヴェルダー・ブレーメン(当時)の奥寺康彦以来42年ぶりの快挙だという。海外挑戦1年目にしてドイツリーグの試合中走行距離1位(393.7km)にも輝き、町野らと共にドイツリーグの24~25年シーズンのサプライズスター5人の1人に選出された。