ドイツリーグ・フランクフルトからの退団が決まり、移籍先が注目の鎌田大地(写真:Maurizio Borsari/アフロ)

3月の「キリンチャレンジカップ2023」から、2026年ワールドカップ(W杯)北米大会に向けスタートを切ったサッカー日本代表。「三笘の1ミリ」の三笘薫を筆頭に、カタール大会の代表メンバーが所属クラブでも結果を残しているのは心強い。そうした中で気になるのがカタール大会を不振のまま終えたエース、鎌田大地の動向だ。4月に6年間在籍したフランクフルト退団を発表した鎌田はどこに向かうのか。

(森田 聡子:フリーライター・編集者)

三笘を筆頭にW杯後も各国で活躍する日本人選手

 サッカーW杯カタール大会の熱狂から、はや5カ月が過ぎた。

 初の中東、さらに主要リーグシーズン中の開催。欧米諸国からはカタールでの人権侵害への抗議からボイコットの声も上がるなど、異例ずくめの大会だった。日本代表は強豪のドイツ代表、スペイン代表を撃破してグループリーグ1位で決勝トーナメントに進んだが、悲願のベスト8目前でクロアチア代表にPK戦で敗れた。

 とはいえ、ハレの場で世界に存在感を示した日本人選手たちは、その後の各国リーグでも躍動し、連日スポーツメディアを賑わせている。

 その代表格が、スペイン戦でのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定「三笘の1ミリ」が流行語にもなったMF(ミッドフィルダー)三笘薫だろう。

 希代のドリブラーは所属チームの英プレミアリーグ・ブライトンに戻った後にも次々とゴールを決め、香川真司と岡崎慎司が持っていた日本人選手のリーグ年間得点記録(6ゴール)を塗り替えた。

 イングランドのFAカップ(サッカーのイングランド協会カップ)でも5回戦まで2ゴール2アシストと全試合で得点に絡み、ブライトンが前回覇者のリヴァプールを下し準決勝まで駒を進める大躍進の立役者となった。

 W杯ではコスタリカ戦の前半のみの出場にとどまったFW(フォワード)上田綺世も、ベルギーリーグ再開後に所属のセルクル・ブルージュでゴールを量産。同リーグの得点ランキングで2位(18得点)につけている。

 こうした日本人選手活躍のニュースを耳にするたび、その動向が気になるのが日本代表の絶対エース、MF鎌田大地ではないだろうか。