⑱トイレ6(設計:KUMA & ELSA)
設計者:隈翔平+エルサ・エスコベド KUMA & ELSA/主用途:トイレ/階数:平屋建/延床面積:288.98m2/構造:木造

【設計コンセプト】
空から雨水が落ちて、蒸発し、雲となり、また雨になる。あるいは、溜まった雨水を人が利用して排水管へと吸い込まれていく。水が循環するそのプロセスの中に、水と人の多様な出会いをつくり、人々は水にまつわる現象を体感します。また、丘のような屋根上をすこし登ると、「静けさの森」を見渡すことができます。視線は自然と水の流れる方向を向き、その先には水によって生かされている森の風景が広がっています。



このトイレ、開幕前に何度か前を通っていて、ずっと何かのパビリオンだと思っていた。これがトイレだったとは…。直角三角形の断面で、トイレの上の階段斜面が屋上広場になっている。日本的な庭が外国人にも好まれそう。屋上広場は夜の見え方もムード満点で、カップルの人気スポットになるのでは。
設計者の隈翔平氏はマウントフジアーキテクツスタジオを経てミラノ工科大学大学院を修了、2018年にエルサ・エスコベドとともにKUMA & ELSAを設立し、フランスと日本の2拠点で活動する。単なる和風ではなく、どこかエキゾチックな和を感じさせるのはそういうユニットだからだろうか。
