そして第1位は・・・
『はなちゃんのみそ汁』(2015年公開)
こちらはテレビドラマではなく、映画です。これ以前も広末は、高倉健主演の『鉄道員(ぽっぽや)』(1999年)やジャン・レノ主演のフランス映画『WASABI』(2001年)、アカデミー外国語映画賞を受賞した『おくりびと』(2008年)など、多くの名作・話題作に出演してきました。この作品は、そんな華やかなフィルモグラフィの中では地味ながら、とても良い作品です。原作は33歳でがんにより亡くなった実在女性の人生を綴ったエッセイ。広末の役どころはその主人公で、はなちゃんという幼い一人娘に、病状が悪化しながらも食事の作り方を教える姿は、とてもとても印象的でした。もしまだ未見の方がいらっしゃいましたら、是非!
・・・という、筆者の独断で選出した5作ですが、どれも一見する以上の価値はあると思います。ただし、今回の一件で観るのにいろいろ手間取るかもしれませんが・・・。
実はかなり前のことですが、筆者は一度だけ広末涼子ご本人にお会いしたことがあります。俳優の故・原田芳雄邸で毎年末に開催されていた餅つき会に参加させていただいた折、偶然同じ卓を囲むことになりまして・・・。彼女は当時小学生ぐらいのお子さんと共にいらしていたのですが、とても穏やかな様子だったのを記憶しております。その印象が強かっただけに、今回の事件のニュースが俄かに信じられない想いが筆者にはあります。
俳優として確かな存在感を発揮してきた広末涼子がもう一度、あの輝きを放ってもらえれば・・・筆者はそう願ってやみません。 ※文中敬称略