仕事に慣れたら「次」を考えよう
本書の中では、仕事に慣れて能力もついてきた時にこそ、「次はどうしたいか」を常に考えて欲しいと記されている。仕事にマンネリを感じ、モチベーションが低下してからでは再び自分を引き上げるのは非常に難しい。成長の機会を失わないためにも、自分の「次」を探求し続けて欲しいというわけだ。
仕事にようやく慣れてきた自分が、次に取り組むべきことは何か。次に克服したい弱点は何か。次に手に入れたい能力や知識体系は何か。次にどんな世界の扉を開きたいか。そして、そのために取るべき次のアクションは何か。
常に考えて、自分を成長させられるのは自分だけ。これはある程度キャリアを積んだ人にも当てはまるのではないだろうか。
仕事を人生のエッセンスとして楽しむために
ほかにも「伝書鳩になってはいけない」「自分で考えてからの報・連・相が大事」など、実際に仕事を進める上で心がけることや、EQ(心の知能指数)などにも言及している本書。仕事に人生を支配されず、むしろ仕事を人生のエッセンスとしてどう楽しむか。基本的には若い人に向けて書かれているが、中堅から管理職層にも発見がありそうな一冊だ。