篠原が1時間06分14秒の区間4位

 日本人選手では4位でスタートした早大・山口智規(3年)がぶっ飛ばす。前回も1時間06分31秒の区間4位と快走しており、自信満々に攻め込んだ。横浜駅前(8.2km地点)はエティーリと5秒差の日本人トップで通過した。

「個人的には心地良いペースで走れて、良いラップを刻めていたので、この調子で行こうと思っていたんです。でも想定よりも早い段階で追いつかれてしまって、計算が狂ってしまいました……」

 権太坂を自分のリズムで走ることができず、後半は失速。山口は1時間07分01秒の区間12位に終わった。

 一方、序盤で山口に抜かされた駒大・篠原倖太朗(4年)は「2区は後半勝負だと言われていましたから」と冷静だった。個人順位は横浜駅前(8.2km地点)で9位、権太坂(15.2km地点)で4位に浮上。戸塚の坂で苦しみ、「上りの適性では勝てないと改めて思いましたね。それでも自分の走りはできたかなと思います」と目標タイムの1時間06分30秒を上回る1時間06分14秒(区間4位)で走破した。

 篠原と千葉県のライバルである中央学大・吉田礼志(4年)は3度目の2区でようやく快走した。1年時は区間18位。前回は1区が20位スタートとなり、1時間07分59秒の区間14位と伸び悩んだ。

「今までと違って走りやすい位置でタスキをもらい、手応えのある走りができたと思います。戸塚の坂までは設定タイム通りでしたが、ラストは少し脚にきましたね。上りに関しては補強などで対策をしてきました。その成果は出せたかなと思います。これまでエースとしてチームに貢献する走りができなかったですけど、今日は勢いをつけることができました」

 吉田はほぼ設定タイム(1時間06分20秒)通りの1時間06分24秒の区間6位。13位から6位に順位を押し上げた。

 花の2区で想像以上の激走を見せたのが立大・馬場賢人(3年)だ。「強い選手に食らいつくしかないと思っていました」と攻め込んでいく。個人順位は横浜駅前(8.2km地点)で3位、権太坂(15.2km地点)で2位。終盤は「想像以上にきつかった」が、最後まで踏ん張り、1時間06分32秒の区間7位で9人抜きを演じた。

「監督からの設定タイムは68分30秒。個人的には67分台でいきたいと思っていたので、タイムは大満足です。来年も2区を走りたいですね。今日は何も考えず突っ込んでしまったので、次はしっかりプランを立てて、後半も粘れるようにしたいです」