【イタリア】極右の女性首相と恋仲?政治への影響懸念
イタリアでも極右勢力へのマスク氏の急接近が取り沙汰されている。相手はメローニ首相だ。
マスク氏は12人もの子供(一人は出生から数カ月後に死亡)を3人の女性との間にもうけた。女性たちとは結婚と再婚を繰り返したり、別れたりよりを戻したりしているが、法的には独身である模様だ。一方メローニ首相も昨年秋、パートナーと離別している。
今秋、ある授賞式で2人が親密に見つめ合う写真が拡散され、恋愛関係にあるのではと取り沙汰された。マスク氏はこれを否定している。しかし、不法移民対策に強固な姿勢を取るメローニ氏とマスク氏が「良い友人関係」であることは認めている。
報道によればメローニ氏は首相に就任した2022年以来、マスク氏からの投資を呼び込むため頻繁に会っているという。
11月中旬には、メローニ氏が主導する不法移民対策計画を人権上の法的懸念から覆した裁判所に対し、マスク氏が「判事はクビだ」などと投稿している。これには、イタリアで最も尊敬を集める首長とされるマッタレッラ大統領から「イタリアの主権を尊重し、指示をするな」という趣旨の、異例の苦言を呈されている。
これに対してはマスク氏も、殊勝な様子を見せた。なお、メローニ氏は今月に入り公の場で、2人の友情がマスク氏の経済的利益に影響しないと言及した。一国の首相がそうした弁明を余儀なくされるほど、イタリアでは2人の関係に懸念が生じている。