わたしは12月15日から19日まで奈良に行った。

薬師寺(奈良県奈良市)(2024年12月、筆者撮影)薬師寺(奈良県奈良市)(2024年12月、筆者撮影)

 が奈良公園には一切近づかなかった。15年前から毎年2回、奈良に行くようになったが、この数年の内外の(特に海外からの)観光客の殺到ぶりやのさばりかたに嫌気がさしたのである。人力車のしつこい客引きにもイライラする。

「若い世代の交流」を持ち出すなら大谷翔平を見習え

 若い世代の交流をいうなら、以下の例が参考になるのではないか。

 総合教育の株式会社ECCとドジャース・大谷翔平選手は、来年も、共同プロジェクト第2弾「ECC SHOW YOUR DREAMS 2025」を実施する。

 日本国内の学校に通う小学4年生~高校3年生を対象に、米国へのホームステイ&留学に50人を招待する。

 大谷は「ECCさんとの共同プロジェクトで、日本の子どもたちに海外を経験するチャンスが、少しでも増えたら嬉しいと思っています」とコメントをしている。

 このプロジェクトは大谷の発案によりスタートしたという。第1弾には約2万人が応募し、今年の8月に約100人の中高生たちが米国に渡って実際の交流体験をした。

 これこそが交流である。

 奈良県も、「国際的な視野」や「両国の親善を担っていく世代同士の交流」をいうのであれば、毎年50人か100人の中高生を、韓国に1カ月(2週間でも可)留学させるのはどうか。

 できればホームステイをさせ、韓国の中高生とも交流する。2億7000万円もあれば、数年は実施できるのではないか。地味だからやる気がしないか。

「奈良公園でK-POP」は、今後、東京五輪や大阪万博のように、日韓双方で費用の値上がりが考えられる。日本ではイベンターのいいなりになりそうだ。

 入場者については「県民枠プラス県外という形」になりそうだが、どうなるかは未定。

 また政治的には、韓国の尹大統領がどうなるかもわからない。来年夏には、史上最強の反日政権が誕生することもありうる。

 奈良県民でも、若くもないわたしが心配することもないのだが、「奈良公園でK-POP」は前途多難である。