見栄えの悪い公明党と維新の「野合」
連立与党におわす公明党さんは、割と国民民主党案に迎合的なお話をされていて、これはもう幹事長の西田実仁さんのお考えなのではないかと思っています。違うかもしれんけど。
三党合意の後、国民民主党に進展がなければ協議を打ち切るって言われた後で、いわゆる「半返し」の150万円でどうよっていう折衷案を出してきています。いやいや真ん中取ってどうすんのと思いますが、何とか話を着地させ、政策実現に漕ぎ着けたい公明党さんのお考えの表れであることは承知しています。
ただ、公明党さんは財源については明示しておらず、結局、国債発行でまかうことになることが確実視されるので、最終段階で財源を巡り、三党合意にはおそらく至らなかろうかと読んで、あえて折衷案を出しているようにすら思います。
いま国民民主党案を全ツッパで蹴っ飛ばしたら、有権者人気の高い国民民主党から名指しで「公明党が潰した」と指弾されかねませんからね。
また、公明党からすると「じゃあ維新と調整すればいいじゃないか」となれば、大事な大事な大阪4選挙区で党を支えてきた元党副代表・佐藤茂樹さん以下、国重徹、伊佐進一、山本香苗各氏を失ってなお日本維新の会と妥協するのかと党内で議論になるんじゃないかと思います。
議席奪還のために現場で頑張る支持者の頭越しに、少数与党の数合わせで公明党さんと日本維新の会が野合するというのは見栄えがかなり悪いのも事実です。
自由民主党もまた内部でいろいろあります。また、キャスティングヴォートを握っている国民民主党の強硬な政策主張に対して辟易している議員も多数で、常識的にはいくら何でも財源も示さないような大型施策を受け入れるのは無理だという声が大きいのも事実です。
国民民主党は執行部も支持者も馬鹿ばかりと公言する人もいたりして、なんかこうカオスです。